2012年04月19日

付加反応と付加重合5


ここまでのお話で明らかになったように、ラジカルを持ち出さな
い限り付加反応と付加重合の区別はできませんし、そもそも付加
重合が起こる理由は説明できないのです。

しかしご存じの通り(今年から導入されていたら嬉しいですが)
今までの高校の化学ではラジカルは登場しません。

高校の化学からラジカルを消し去ってしまうことは、非常に愚か
な行為だと言えます。

何故ならラジカルを消し去ってしまうことで理不尽な暗記が無意
味に増えてしまうからです。(付加重合の他にもラジカルを持ち
出す方が説明がスムーズな反応があります。)

もちろん本当はラジカルが関係しているすべての反応でラジカル
を持ち出すことがいいわけではありません。酸化還元反応のほと
んどは非常に複雑なラジカルの反応中間体を数多く経由するので、
これを無理矢理ラジカルを持ち出して説明することは教育的配慮
に欠ける行為でしょう。

しかし非常に有効な場面でもラジカルを消し去ってしまう理由と
してはあまりにも貧弱ではないでしょうか。

そんなわけで私は今年もラジカルを持ち出して付加反応と付加重
合の違いを高校生に説明するのでした(*^_^*)
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2012年04月17日

付加反応と付加重合4


解決の糸口は以外と簡単なところにあります。

実は「反応開始の確率には、反応開始剤の濃度も反応開始剤の反
応のしやすさも大きな影響を与える」のに対して「反応終了の確
率には、反応終了剤の濃度の方が反応終了剤の反応のしやすさよ
りも大きな影響を与える」という大きな違いがあるのです。

ここに目をつけると「非常に反応しやすい反応開始剤を発生させ
る物質(実は反応終了剤も同時に発生させる)を低濃度で加える」
ことで、反応開始の確率のみを高めることができるわけです。

このような条件を満たす「反応開始剤を発生させる物質」が過酸
化物であり、過酸化物から発生する反応しやすい反応開始剤がラ
ジカル(過酸化水素からならヒドロキシルラジカル)です。

ラジカルとは「遊離基」です。皆さん「遊離基」と言われてもピ
ンとこないかも知れませんね。

実は高校3年までで学習するすべての分子とイオンのほとんどは、
電子を偶数個持ちます。そして電子は0個を含む偶数個で安定し
て存在することができるという性質を持っています。

ところが遊離基にはペアを組むことができずに不安定なままでい
る「不対電子」があり、この不対電子が由安定であるが故に遊離
基も非常に不安定で猛烈なまでの反応のしやすさを発揮するでの
す。

そして特筆すべきは「ラジカルと反応した分子はラジカルになる」
ということです。すべての分子は電子を偶数個持っているので、
ラジカルと反応すると必ず電子は奇数個になるのです。

ここで生じた新しいラジカルも同様に不安定で反応せずにはいら
れないので直ぐさま近接する分子と反応します。当然反応後には
また新しいラジカルが生じます。この新しいラジカルも直ちに反
応し…、という課程が延々とくり返されます。

この繰り返しを終了させることができるのはラジカルのみです。
ラジカルがラジカルと反応したときのみ、電子は偶数個になって
安定化するからです。

そのようなラジカルは反応を開始したラジカルのかたわれとして
生じたラジカルか、そのラジカルが反応してできた別のラジカル
しかありません。忘れてはならないのはそのようなラジカルの濃
度は非常に小さいということです。つまり反応はそうそう簡単に
は終わらないのです。

結局ラジカルが偶然ラジカルと反応した頃には、分子はすっかり
長くなっているはずです。もちろん偶然短くなることもあるでし
ょうけどね(*^_^*)


(つづく)
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2012年04月16日

付加反応と付加重合3


ではいよいよ付加重合です(*^_^*)

付加重合を行う場合「反応開始の確率は高くしたいが、反応終了
の確率は低くしたい」という非常に特殊な要求を満たさなければ
なりません。

反応開始の確率を高くするためには、通常反応物の濃度を大きく
します。例えば物質Aと物質Bが反応して物質Cができるとき、物
質Aの濃度と物質Bの濃度の両方が大きくなければ、反応容器の中
で物質Aと物質Bが単位時間当たりに反応可能な距離まで接近する
確率は小さくなります。これは単位時間当たりに物質Cができる
確率が小さくなることにつながります。

しかし付加重合においても同じ意図の下に反応物の濃度を大きく
してみたところで付加重合は起きないのです。

何故ならば反応開始の確率を高めるために濃度を大きくした反応
物と反応終了の確率を高める物質とは、付加反応においては同一
の物質だからです。反応が連続して起こらなければ生成しない高
分子化合物(多数の車両が連結した長い長い列車のような化合物)
を作ろうと思うのなら、反応終了の確率は低ければ低いほど歓迎
されますから、反応開始の確率を高めるために反応終了の確率ま
で高めてしまったのでは意味が無いわけです。

だからといって反応開始の確率を下げてしまってはいつまで経っ
ても反応が始まらず、反応に膨大な時間がかかりすぎてしまい現
実的ではなくなり製品のコストも高くなってしまいます。

ともすると手詰まりのような状況ですが、実は解決策はちゃんと
あるのです(*^_^*)皆さんはおわかりになりますか?


(つづく)
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2012年04月15日

付加反応と付加重合2


では普通の付加反応の説明から進めることにしましょう(*^_^*)

炭素原子と炭素原子が二重結合や三重結合で結ばれている部分は
一重結合と異なり電子が余っている状態にあります。この余った
電子に適当な陽イオンを与えると速やかに共有結合を作ります。

このときこの陽イオンと共に生じた陰イオンは出番を待っている
状態でおとなしくしています。

しかし陽イオンは電子を提供することなく元二重結合のかたわれ
であった炭素原子と共有結合を形成するので、元二重結合のもう
1つのかわわれであった炭素原子が身代わりに電子不足に陥り、
正電荷を帯びてしまいます。つまりは陽イオンになります。

この新しく生成した陽イオンにおとなしく出番を待っていた陰イ
オンが接近して共有結合を形成することで付加反応が完成します。

おわかりになりましたか(*^_^*)

ポイントは「付加反応を開始させる陽イオンは付加反応を終了さ
せる陰イオンと元々はくっついていて、1つの物質を作っていた」
というところにあります。


(つづく)
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2012年04月14日

付加反応と付加重合1


今日は高3化学の授業で付加重合の説明をしました。聞くところ
によると高校の化学の教科書では付加反応と付加重合はほぼ同時
に学習するらしいです。

当然付加反応と付加重合の決定的な違いについてもうやむやにし
ているのでしょうね。うちの生徒達の報告によるとおおかたその
ような感じらしいです。

付加反応と付加重合が同じ反応ならば大きな矛盾が生じます。付
加反応と同じ条件で反応を行っても、付加重合で得られるような
大きな分子は生じません。重合と言えるまで反応が連続しないか
らです。

付加反応と付加重合は部分的に似てはいるものの、本質的には全
くことなる反応です。

付加反応については省略します。こちらは教科書でもちゃんと…、
あ(-_-)付加反応ですら教科書はちゃんと説明してなかった(泣)

まあそれでも付加反応については省略しましょう(笑)


…え?(^_^;)ダメ?


(つづく)
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2012年03月13日

マヌケな英語教育2


その先生が高校生だった頃に単語帳の暗記と単文集の暗記でもテ
ストの点数が上がったカラクリは簡単なものです。

その先生が勉強を始めた時点で、その先生(高校生時代)の英語
の実力はかなりのものだったというだけです。そうですね、セン
ター試験の英語で言うなら180点レベルでしょうか。

つまりその先生は受験勉強を始めた時点で既に英語の文章を読む
のに必要な最低限の実力は身につけていたのです。だから後は単
語の知識を補充して、熟語や文法の問題に慣れればセンター試験
で満点近くをとるくらいにはなったんです。

その体験だけを根拠にその先生は「英語の実力アップには単語帳
の暗記と単文集の暗記が一番だ」と思い込んでしまったのです。
哀れでなりません。

悲しいかなその先生は英語は読めるものの「英語の文章が読解可
能になる過程」を全く理解していないまま教育者になってしまっ
たわけです。このブログの読者さんにもいるかも知れませんね、
「こいつらいくら単語覚えさせても全然成績上がらんわ。」とぼ
やいている教育者が(笑)

そりゃあ生徒の生じゃなくて、教育者のせいですよ(´・ω・`)

まあ無理もありません。何せそのような人は「ただの英語好き」
ですからね。そもそも英語を教えることができるほど英語と英語
が言語として機能するシステムを理解していないのですから。

付け加えておきましょう。センター試験で150点未満の人は大体
は和訳が不完全です。ひたすら和訳の勉強をするべきです。和訳
ができていればセンター試験の第3問から第6問が満点(近く)
になります。そうしたら150点から160点は取れます。

160点を超えだしたらセンター試験の模擬試験や模擬試験問題集
の文法問題(第2問)で間違えた問題をきちんとやり直しましょ
う。これで180点まで行けます。

180点を超えたら単文集に手を付けても効果があるはずです。私
はしませんでしたけどね(笑)だってあの手の本が無意味ですか
らね。そもそもあれは「例外集(笑)」ですから。

190点を超えたら単語や単語のアクセント、発音に手を付けても
いいでしょう。これもほとんど無意味ですけどね(笑)センター
の点数なら上がります。

まあこんなことをしなくてもただひたすら英文和訳を極めようと
して、あとは模擬試験の復習を完璧にすればセンター試験なら満
点(近く)が取れます。

私の生徒はこの方法で点数を伸ばして行きます。当然本人の努力
不足や本質を無視した勉強で達成できないこともありますけどね。
私のアドバイスをきちんと守った生徒は確実に伸びます。

おっと本題からそれました(^_^;)

まあ、アレです。英語が得意で英語が好きなくらいで英語の教育
者にはなるなということです。

もっと言えば「得意科目は教えるな」「得意科目『なら』教えら
れるという程度で教育者にはなるな」ということですね(*^_^*)最
初からその科目が得意だった人には、その科目を理解するために
必要な条件は分からないのですからね*^_^*)
posted by ちちや at 03:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月10日

マヌケな英語教育1


私の生徒が通っている高校に限った話なのかは分かりませんが、
どうも英語の教育者(学校に限らず)のかなりの割合が「ただの
英語好き」に思えて仕方ありません。

彼ら自身の英語の知識は素晴らしいのですが、彼らは英語教育を
まるで理解していないのです。

彼らが真っ先に生徒にやらせることが「単語帳の暗記」と「単文
集の暗記」です。これが高校生の未来に致命的なダメージを与え
ることになります。

もちろん単語を知っていることも重要な文法を知っていることは
大切なのは認めます。しかしそれらは「単語帳の暗記」をしても
「単文集の暗記」をしても達成されることはありません。

根拠ならありますよ(*^_^*)

もし「単語帳の暗記」や「単文集の暗記」でそれらが達成される
ならば、彼らが教えている高校生はもっと英語が読めているはず
です。ところが愚かな教育者が「単語帳の暗記」をさせても「単
文集の暗記」をさせても、高校生達の英語の読解力はほとんど変
化しません。もちろんわずかな変化は認められます。しかしそれ
は取るに足らない変化です。

何故「単語帳の暗記」をしても「単文集の暗記」をしても読解力
に変化がないのか、その理由は極めて簡単で明快です。

英語の読解力とは「英語の文章の読解力」だからです。

英語の文章の読解力は「英語の文章を読むこと、英語の文章を和
訳すること」をしない限り上がらないのは当然のことです。これ
ぐらいのことは誰でも知っています。日本語に置き換えてみたら
当たり前であることが直ぐに分かるでしょう。外国人が日本語の
単語をいくつ覚えようとも、ことわざ辞典を端から端まで覚えて
も、日本語の文章が読めるようになる可能性はゼロです。

もちろん単語を一つも知らなかったら英語の文章も読めませんし、
重要な文法を知らなければ英語の文章は読めません。しかしそれ
らは「単語帳の暗記」や「単文集の暗記」では補うことができな
いんです。百歩譲ってちょっとはできたとしても、それはバカバ
カしいくらい非効率で愚かな行為です。

単語も文法も「あの文章のあの部分で使われていた」という形で
学ぶものなのです。人間の記憶のメカニズムから考えれば当然で
して、記憶とは情報のリンクなのですから他の情報と関連してい
る情報が連動して脳に蓄積されるのです。情報のリンクがほとん
どない単語帳の単語や単文集の例文よりも、ちゃんと和訳して文
章の内容も覚えている文章中で使用されていた単語や特徴のある
文の方がより鮮明に「使える知識として」脳に蓄積されるのです。

それに単語帳には「もう知っている単語」も「単語帳以外では出
会わない単語」も、たくさん載っています。単文集にいたっては
「例外集」と言ってもいいような単文がほとんどです。イメージ
はさっき私がたとえたことわざ辞典のようなものです(笑)当然
ほとんど無意味です。

ここまで来ると「いやいや、それはウソだ。何故なら俺が高校生
だった頃、実際に単語帳の暗記と単文集の暗記で英語のテストの
点数が上がったからだ。」という反論が待ち構えています(*^_^*)

当然その反論を打ち崩す用意も既にできています(*^_^*)



(つづく)
posted by ちちや at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月26日

神戸元町PANDORA


やはり今日のお店のことを書くことにします(*^_^*)


今日は遅れに遅れた(私の都合だけではなくM子の都合でもあり
ます)M子のクリスマスプレゼントを買いに三宮に行きました。

お目当ては去年元町にオープンしたPANDORAというアクセサリ
ー屋さんです(*^_^*)このお店のアクセサリーがいいか、デジカメ
がいいか、決めかねていたのでとにかく一度見に行こうと言いつ
つ数ヶ月が経ってしまったのでした(笑)

このPANDORAというお店のメインは自分でパーツ(お店の方曰
くチャーム)を選んで作るオリジナルのブレスレットだそうで、
M子と店員さんと私の3人がかりで必死になって作りました(*^_^*)

お値段はちょい高め(^_^;)ですが、出来上がったものはかなりのも
のですよ。M子の許可が下りずに写真は載せられませんが、お店
のホームページには恐らくサンプルの写真があるはずなので、気
になる方は是非チェックしてみて下さい。

組合せによっては男性でも十分着けられるものになるそうです。
ええ、もちろん私は着けません。

ヤクザに間違えられるので(笑)
posted by ちちや at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ちちやの巣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

ちょっとくらい難しくても


電磁相互作用(電磁気力)は非常に小さな距離では強く働き、重
力相互作用(重力)は非常に大きな距離で強く働く

この事実は中学生や高校生にも(あまりこだわって正確に教えよ
うとし過ぎなければ)教えてもいいような気がします(*^_^*)という
より、もう教えています(笑)

もちろん正確に議論をしようと思えば大学入学程度の物理は最低
限必要になるでしょうから、ボンヤリと伝える程度にとどめてい
ますけどね(*^_^*)

何故原子やイオンの世界では正電荷と負電荷が引き合う力が支配
的であるのか。何故天体の世界では正電荷と負電荷は関係なく質
量と質量が引き合う力が支配的であるのか。

そんな率直な疑問にそれとない示唆を与えることくらいはできる
からです。プラスに帯電した星やらマイナスに帯電した星やらが
存在しない、なんて楽しくも本質的なお話が授業でできちゃうの
ですから、私はついつい話しちゃうのです(*^_^*)
posted by ちちや at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 塾講師の呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月18日

2次試験現代文


今年は文系の受験生が多いので、珍しく「2次試験現代文」なる
授業を今週から一ヶ月だけ開講します(*^_^*)

秋ぐらいに生徒の方から「開講して欲しい」という要望があった
ので、それに応える形ですね(*^_^*)

ただ、肝心な部分はセンターの現代文と2次の現代文は全く同じ
なんです。マーク式と筆記式による違いだけなんですよね(*^_^*)

細かい違いを教えたらお終いなので、余る予定の時間で小論文の
基礎も教えることができるはずです(*^_^*)
posted by ちちや at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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