2009年01月15日

「教育」という行為4


生徒が三角関数を理解することができなかったならば

3 教育者は生徒のミスや行動によって得られるすべての情報か
  ら「その生徒が三角関数の理解のどの段階でどのように誤っ
  ているのか」を特定する
4 教育者は3で特定した内容と生徒の状態を考え合わせ、最も
  効果的であると判断される行動を取る

この二つの行為は今のところ書籍やコンピューターにはできませ
ん。だからこそ我々のような生身の人間がプロの教育者として社
会に存在するのです。

一つのミスが生まれるまでには実に複雑な過程が存在します。そ
してその複雑な過程の種類も膨大な数になるはずです。つまりそ
れらのミスの発生過程の全てをあらかじめデータベースのような
形でカタログ化しておくことは不可能でしょう。

そうなると3の行為は目の前の生徒がそのときどきでどのような
行動を取ってどのようなミスをしたかを、その都度読み取り判断
することで行われなければなりません。

これを常に的確に行うことは当然のことながら非常に大変なこと
です。しかし「大変だ〜、大変だ〜」と大騒ぎだけしても何もこ
とは進展しませんから、3にあたる行為を常に的確に行うために
は何が必要なのかを考えることにしましょう。


まず、教育者が「一人の人間が三角関数を理解する過程をできる
限り細分化し、多くの段階に分けて捉える」ということをしなけ
ればなりません。これは教育者本人が高校生として三角関数を理
解したときには「当たり前」として考えずに飛ばしていた過程に
ついてももう一度認識し直す、と言い直しても構わないでしょう。


さて、この細分化はどのような意味を持つのか、皆さんはお分か
りになりますか。


(つづく)
posted by ちちや at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 塾講師の呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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